護身術とは

護身術は、相手を打ち負かすことが目的ではなく、あくまでも自分(もしくは他人)の生命・身体を守る事が最優先事項とされます。
相手にダメージを与えるよりも自分にダメージが無いことが重要視されるために相手の間合いに踏み込まず、自分に有利な間合いで戦い、常に「逃げる」ことを念頭においておくことが重要です。
護身術では、実践的な技術以前の問題として、日頃から危険な状況に身を置かないようにする心構えと行動が第一です。つまり「夜間に出歩かない」「人通りの多い場所を歩く」「治安の悪い場所は避ける」といった危険な状態に陥ることを避けるにはどうすれば良いか?を考えることが重要なのです。しかし万策尽きた場合や不可抗力によって起きた「危険な人物と向かい合ってどうするか」などという最悪の場合の対処方法も護身という面からは考慮しておく必要性があるといえます。
通り魔を行うような犯人は、自分より弱い相手を狙っています。「何か武道でもやっているかもしれない」と思わせるだけで、犯人は犯罪の対象からはずすのです。
護身の技術を知らない人は「相手を制すること」に慣れていません。したがって自分の身に危険が迫っているにもかかわらず、相手への反撃が無意識にできないのです。犯罪者の心理として、「この人を襲ってもたぶん反撃してこないだろう」と思っているからターゲットにするのです。
護身術教室に参加して「こんな対処の仕方があるのか」と知っておくことで安心できると言う効果はあります。護身術教室の果たす役割はそのことに尽きるのです。普段「もしかしたら襲われるかもしれない・・・」とびくびくしながら歩くのと、一応護身術を知っているからたぶん大丈夫だと思えるのとでは、精神的な負担がかなり違います。実際に襲われる確率はそれほど高いものではありませんから、護身術教室で学んで安心感を手に入れ、精神的に安定して毎日を過ごすことができれば、学ぶ価値はあります。
大切なのは、危険な場面に出くわした時にパニックに陥らずに対応できる精神力を養うことなのです。

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